東京保健生活協同組合 東京健生病病院
東京保健生活協同組合は、法人内の東京健生病院と大泉生協病院の二病院がHPHに加盟しています。HPHに加盟した理由の一つは疾病構造の変化、国民の医療感の変化、医療費削減政策の大きな流れの中にあって、地域の中小病院に求められる機能が変化してきたことです。今、中小病院に求められているのは高度な先進医療ではなく、日常的な疾病の治療と管理、在宅医療の支援、そして地域住民とともに健康を守る活動であり、それはHPH活動に他なりません。もう一つの理由は、医療・介護を取り巻く環境の変化により現場が多忙になる中、職員が地域の活動に参加する場面が少なくなり、生協活動の危機を感じていたことです。事業所の存在意義を再定義し中小病院の新たな価値を創造する場として、HPHは最も適したフィールドを提供すると思います。
HPH国際カンファレンスには、2012年に台湾で行われた第20回のカンファレンスに代表団を送って以来、毎年演題を提出しており、職員からの発表と生協組合員からの発表を行うことを原則としています。2013年スウェーデンで行われた第21回のカンファレンスでは、当法人の生協組合員が発表した演題が優秀賞(ブルーリボン)を受け国際科学雑誌に概要が掲載されました。
2015年10月には「HPHいきいき健康フェスティバル」と称する企画を実施しました。その内容は、職員と組合員が一緒になって、ポスターセッションや様々な体験学習を通じて健康について考えるというものです。練馬区の後援を受けて西武線練馬駅に直結したしホールで開催し、法人内外から750名の参加で成功しました。
職員がいきいきと仕事をし、住民とともに進める様々な活動を通じて地域の健康を守っていく、その強いメッセージは医師をはじめとした後継者の獲得にも有効と考えます。これからも職員、生協組合員とともに地域の健康を守り元気にする活動を進めていきたいと考えています。
NEWSLETTER No.2 APR 2016