川崎医療生活協同組合 川崎協同病院
川崎協同病院は2024年10月に日本HPHネットワーク、国際HPHネットワークに加盟しました。
日本や世界のヘルスプロモーションの取り組みや研究活動に学び、健康を守る活動、病気があっても安心して生活できるまちづくりに貢献し、健康格差の克服に取り組むことを目標に、院内にHPH活動推進委員会を結成し、定例で委員会を開催しながら活動計画をたてはじめました。
プロギング
HPH計画を立てる中で、川崎協同病院が地域へ健康づくりやまちづくりに貢献できる取り組みとして、「プロギング(plogging)」を計画しました。これはジョギングしながらゴミを拾う新しいフィットネスです。
スウェーデン語の「plocka upp(拾う)」と英語の「jogging(走る)」を組み合わせた造語で、2016年にスウェーデンで発祥し、現在では100カ国以上で活動がひろがっています。
このプロギングをまずHPH加盟プレ企画として取り組むことにしました。
川崎協同病院のお膝元である桜本商店街のゴミ拾いをする計画を立て、院内へ活動を周知し、商店街へも事前にご挨拶にうかがい、3月8日に実施しました。

当日は雪がちらつく寒い日でしたが、12人が集まり、協同ふじさきクリニック(川崎協同病院の門前診療所)を出発し桜本商店街をまわり川崎協同病院をゴールに1.5キロほどを元気にプロギングしました。
結果20リットルゴミ袋5袋がいっぱいになりゴミの多さに驚きました。
今年度は継続的に5回実施する計画です。
映画上映会
HPH本スタート集会として、映画『○月○日、区長になる女』上映会を4月27日におこない職員や地域の方など27人が集まりました。
この映画は、現杉並区長の岸本聡子さんとその支援者の人たちが、同区長選に取り組んだドキュメンタリー映画です。
この日は上映前に吉田絵理子医師がHPHとは何かについてプレゼンテーションし、映画上映後は感想交流をして内容を深めました。

健康の課題はその自治体の施策も大きく関わり、SDHの視点でのまちづくりが求められていると思います。民主主義をどうやって自分たちで育て守っていくのかを考え教えられた映画会となりました。
まだ加入して日が浅い川崎協同病院のHPHですが、職員や地域の健康に寄与できる活動を今後も展開していきたいです。
報告:岡 琢也氏(川崎医療生活協同組合 川崎協同病院 管理室)
NEWSLETTER No.29 MAY 2025