社会医療法人芳和会くわみず病院
くわみず病院のHPHネットワークへの加入は、2015年の第1回院内HPH活動報告会での登録セレモニーのときでした。運営は、県連のHPH委員会と同時に発足した院内委員会で、日常の活動の中から地域・患者・職員の視点でHPH活動を取り上げ、その広報や啓発活動、新企画の実践に取り組んでいます。
2016年の第1回日本HPHカンファレンスでは、「熊本地震とHPH活動」と題し、全国の民医連加盟事業所からの支援を得ながら、共同組織や被災者への支援活動や自らが被災者でもある職員のメンタルヘルスの取り組みについて発表しました。地域も守る・職員も守る活動に高い評価をいただき優秀賞を受賞しました。その後も、外来患者さんを対象に震災影響生活実態調査を経年的に行い、受療権が脅かされていることを明らかにしました。そして、被災者が医療機関に継続して受診できるよう医療費免除復活を求める署名活動や、院内事業の無料低額診療の案内に取り組んできました。
当院は共同組織のくまもと健康友の会の協力病院として、多職種の職員が班会・医療懇談会での健康講座に取り組んでいます。近年は従来の地域単位での班活動に加え、共通の趣味や課題を抱えるひとたちの組織づくりとして、「絵手紙サークル」や「子育て班」が発足しました。子育て班では、未就学児の親を対象に、ヨガ教室・絵本の読み聞かせ・料理教室など、親子で楽しめるイベントが取り組まれ、参加した親のリフレッシュや経験交流の場となっています。また、今年に入りコロナ禍での友の会での班活動や催し物の開催が難しくなるなか、10月には初のオンライン保健講座「ウイルスと感染予防対策」を当院の感染管理認定看護師を講師に開催するなど新しい取り組みも始まりました。
くわみず病院 子育て班での親子ヨガ教室
くわみず病院 全体朝礼での腰痛予防体操
職員の健康を守るHPH活動として5年前に企画した「腰痛予防体操・アトム2」は、当院の理学療法士が職場で立ったままの姿勢で短時間に手軽に取り組めるように考案したもので、毎週月曜日の全体朝礼で今なお継続して取り組まれています。
NEWSLETTER No.16 JAN 2021