(有)かがわ保健企画 栗林公園前薬局
栗林公園前薬局は国の名勝「栗林公園」の前に位置する薬剤師8名、事務5名の小さな薬局です。民医連薬局活動として地域の方々から信頼される薬局を目標に、国が方針を掲げる以前から調剤活動だけではなくセルフメディケーションの取り組み、健康増進に役立てていただけるような活動に取り組んでまいりました。
主な医療機関である「平和病院」が「HPH」に加盟したのを受けて2016年3月に国際的なネットワークである「HPH」に加盟申請し登録されました。それまで薬局は地域の皆さんや患者さんにとって「保険薬局=調剤活動」としてだけで捉えられ、処方箋を持っていく場所だけの認識が強かったと思われます。
主な取り組みとしては、地域コミュニティでの健康講話活動、県の薬剤師会の健康相談活動にボランティアで参加、薬局での「健康相談会」開催、「小豆島の商工会祭り」「生協祭り」などのイベントにも参加し「HbA1c測定」「血管年齢、ストレスチェック」「Hb測定」「骨密度測定」など実施し好評です。
また医療生協組合員さんの班会での健康チェックや健康講話も継続的に行っています。
少し紹介しますと「0歳児をもつお母さんのための出前講座」年2回(2014年~2017年合計8回)約160人が参加してくださり、日頃のお母さんの子育ての悩み、薬に対する不安や飲ませ方、予防接種について、また子どもの冬の感染症とその対策など、大変喜んでくださいました。
「老人給食」という一人暮らしの高齢者を対象とし、ボランティアで昼食を提供している場所においても年1回(2014年~2017年合計4回)およそ280人のかたを対象に「フレイル、転倒防止について、転倒予防体操」などの講話もさせて頂き好評を得ました。これらの活動は年4回の薬局便りやホームページでも定期的に情報発信を行い楽しみにしてくれているようです。
薬局での「健康相談会」も昨年から3回開催、毎回「アンチエイジング」などテーマを決めての開催に大いに関心を持ってくれているようです。様々な医療機関や医師からの多種多様な処方箋を扱えるのも保険薬局の大きな役割ですが、「HPH」の理念をプラスすることで、より深く地域の健康増進に係わることができると思います。
今後も、当薬局では、「健康サポート薬局」機能を充実させ「Health Promoting Pharmacy」としてふさわしい活動に取り組んでいきたいと思います。
NEWSLETTER No.9 JULY 2018