医療生協さいたま 秩父生協病院
街かど健康チェックの取り組み
秩父生協病院のある医療生協さいたま秩父地区には、組合員の自主的活動の単位である支部が13あります。
そのうちの9つの支部が「街かど健康チェック」をしています。支部地域内にあるスーパーマーケットなど了解を得て、その店頭で、買い物客を対象に、血圧測定、体脂肪測定、踵骨超音波測定などをおこないっています。
冬の寒い時期を除いた4月~11月にかけて月に1回1時間~1時間30分程度、それぞれの支部が実施日を定例化しおこなっています。
また、それぞれの支部は支部ニュースで次回の実施日程をお知らせします。測定した結果については基準値(正常値)が示されているカードに記入し、チェックを受けた人に返します。
数値のよくない方には受診をすすめます。支部の組合員が受付や測定、結果の記録など分担しておこない、派遣依頼を受け同行した秩父生協病院の職員が結果の説明をします。
街かど健康チェックは、健康に関心を持ってもらい、日常生活を振り返ってもらう機会にすることを目的に、また、こういった健康づくりの活動をしている医療生協さいたまや秩父生協病院の存在を地域に知らせ、なにか困ったことがあったら気軽に連絡し相談できる場所であることをお知らせする目的を持っています。
毎年、約500~600人の健康チェックをおこなっています。また、2019年度は、健康チェックを実施する組合員に対して、あらためて、チェックの仕方、結果の見方、関連する病気、運動や食事について、秩父生協病院の看護師を講師に「健康チェック学習会」をおこないました。組合員20名の参加でおこないましたが、今年度も実施し、より多くの支部組合員が、街かど健康チェックにかかわれればと思います。
街かど健康チェックには、支部ニュースをみてチェックを受けに来る人もいます。
また思いがけず偶然通りかかり、チェックをしている組合員と面識があって、「あら、ここで何をしているの?」という会話もうまれます。会話がはずみ世間話のなかから、困りごとの相談になったり、支部のサロン活動へのお誘いにつながったりもします。高齢化が進んでいる秩父地域では、この街かど健康チェックは、困りごとへの対応や孤立を防ぐとりくみの第一歩にもなっています。
今後は、さらに回数を増やし、また、より多くの場所で実施できるようになればと思います。
秩父生協病院 健康チェック学習会の様子
NEWSLETTER No.14 JUNE 2020