公益社団法人 京都保健会 ふくちやま協立診療所
健康学習会 福知山健康友の会・成和ブロック つどい
「新型コロナウイルス感染症」当事業所は、2021年3月にHPH加盟をした新米で、京都府北部地域では、京都協立病院に次ぎ、2事業所目です。家庭医としても、HPHに加盟していることを誇りにして、地域に健康が拡がるよう貢献したいです。
当院のHPH・質改善プロジェクトチームは、医師1名、看護師2名、事務1名体制にて隔月で会議をしています。
患者さんの健康のためには、卒煙サポート外来、療養リーフレットの整備、お誕生月健診の検討など質の高い医療提供のためPDCAサイクルを回転させています。
職員の健康のために、健康キャンペーンを8~9月に開催し、達成者には、景品(図書カード)、未達成者にも参加賞があります。新型コロナ禍のメンタルヘルス学習会で、マインドフルネス、レジリエンスを学びました。オンライン懇親会も積極的に行い、意外と楽しんでいます。
今回は、地域の健康増進活動についてご紹介します。地域の方向けに健康学習会を積極的に行っています。新型コロナ禍では、地域の感染状況に応じて隙をみての開催です。
2021年7月福知山健康友の会・成和ブロックつどいにて、「新型コロナウイルス感染症」をテーマに健康学習会を開催しました。新型コロナウイルスワクチン、新型コロナウイルス感染症について、クイズを用いて、分かりやすく楽しく学べるように工夫を行いました。当日は、感染対策を徹底して、16名の方に参加していただき、講演内容については、平均87.5点(標準偏差18.0点)で、まずまずの評価をしていただきました。
講演後の質疑応答では、「お互いがワクチンをしていたら、会食してよいか?」との質問あり、デルタ株の出現で、ワクチンによる感染予防効果が落ちているため、同居家族以外との会食は勧められないことを改めて強調して伝えました。それでも、ワクチンは、デルタ株に対しても発症予防、重症化予防効果を期待できるので積極的な接種を勧めました。分かりやすい配布資料も準備して、周囲のご家族、知人に伝達していただくようお願いしました。
新型コロナ禍で、やはり知人、家族とも気軽に会えなくなっていることでつらい思いをされている方が多いことが分かりました。それでも、「当たり前、日常のありがたみ、人とのつながりの大切さを実感する機会となった、オンラインで全国や世界の集まりにも参加できるようになった」と前向きに捉える方もおられ、当方が大いに励まされました。
報告:寺本 敬一氏(ふくちやま協立診療所 所長)
NEWSLETTER No.21 AUG 2023