東京保健生活協同組合
東京保健生活協同組合は、東京健生病院、大泉生協病院のHPHネットワーク加盟の後、2016年11月法人全体がHPHネットワークに加盟しました。
法人にHPH推進委員会を構成し、HPHの普及、情報発信を行っています。
地域社会および対象となる人々のヘルスプロモーションとして、地域のニーズを知り、困りごとに応え、住民が安心して暮らし続けることをサポートするために、2024年9月1日、まちの相談室として大塚診療所の2階に地域サポートセンターを開設しました。
地域サポートセンターの役割は以下の2点です。
1.地域支援に関する窓口として困りごと相談・地域活動(まちづくり機能)・予防活動2. 在宅療養支援をする
2024年9月1日から3月末までの7ケ月の報告をします。
① 困りごとの相談は電話やメールで7か月130件以上ありました。
「退院後のケアマネジャーを探しているのですか」「ご近所の方で心配な方がいます」「転んで腰が痛いのですが・・」「誰かと話ししたくて」などです。
お話を聞き、必要な医療・介護事業所や居場所に紹介できました。
② 地域活動・予防活動として月2回の地サポ弁当や歯科相談、栄養相談・イベント開催・講師活動を行っています。
10月12日に開設を記念した「地サポまつり」を大塚診療所を会場に開催し、地域の方々約300名が参加しました。
特に子どもたち向けに医師・看護師・薬剤師・レントゲン技師の体験を企画。聴診器で心臓の音を聴いたり、調剤など行いとても好評でした。
3月22日には「子ども企画」として外科医体験や食育ゲームなど行いました。
これら医療体験は近隣の保育園から子どもたちに体験させたいと依頼があり5月に出張医師体験会・食育を行う予定です。
地サポ弁当は「食」でつながる地域活動の実践として月2回行い、一緒に食べながらおしゃべりをしてつながっています。一人暮らしで食事が冷凍食品やパンやカップ麺が中心になっている方も多く、バランスのとれた弁当は好評です。
また、こうした小さな集まりの中で、身体や暮らしの困りことが寄せられ大切な機会となっています。

③ 在宅療養支援では医療・介護サービスの依頼を事業所につなげています。
ケアプランへの依頼が一番多く、訪問診療・訪問看護・訪問介護等へつなげています。
高齢化や単身世帯が増加する中で、医療、介護、地域とのつながりが重要になってきます。
地域サポートセンターは地域包括センターや社会福祉協議会、地域のケアマネジャーや町会などと連携を取り、今後も地域の中で孤立させない取り組みをすすめていきたいと考えています。

報告:小西艶子(東京生活保健生活協同組合HPHコーディネーター・組織部長)
NEWSLETTER No.29 MAY 2025