社会医療法人親仁会 米の山病院
「高齢者にやさしい病院づくり」
当院は2017年にJ-HPHに加盟し、これまでに様々な活動を試みてきました。今回は「高齢者にやさしい病院づくり」プロジェクトの取り組みについて報告させていただきます。
この取り組みのきっかけになったのは、ここ福岡県大牟田市が高齢化が進んでいる街であること、病院の方針でも「高齢者にやさしい病院を目指す」を掲げていることです。それと同時にJ-HPHのホームページに台湾衛生福祉部国民健康署が出している「高齢者にやさしい病院とヘルスケア認定自己評価マニュアル」日本語翻訳版があるのを見て、当院HPH推進委員と地域住民である当院の健康友の会(患者会)の代表、地域医療連携室のスタッフでプロジェクトを立ち上げました。
活動としては、マニュアルに沿って自院の現在の評価を行い、病院内を全員でラウンドして、高齢者の立場で高齢者にやさしい病院になっているかを、実際に見て回ることから始めました。
まず初めに駐車場から病院受付周りをラウンドしました。今回出された意見では、「駐車場から病院までの間に横断歩道がないため危ない」、「駐輪場の出口が歩道と交差しているので危ない」、「巡回バスの時刻表が見づらい・わかりづらい」、「コロナ禍で老眼鏡が使えないので拡大鏡の設置ができないか」等々多くの意見を頂きました。
出された意見は会議にて、すぐに改善できるもの、中長期的に対応が必要なもの、ハード面での改善は困難なもの(ソフト面で対応)に分類し、早速、駐輪場出口に「止まれ」の表示を行いました。今後は待合室や診察・検査・病棟等2回目・3回目のラウンドを予定しています。
今後も友の会の方や患者様から意見を頂き、高齢者の方が使いやすい・高齢者にやさしい病院になるよう改善できるところは改善し、工夫できるところは工夫し、「高齢者に一番やさしい病院づくり」に取り組んでいきたいと思います。
報告:増田 宏伸(米の山病院 健康増進課課長)
NEWSLETTER No.20 MAY 2022