愛媛医療生活協同組合 愛媛生協病院
「松山市の健康づくり事業で“最優秀賞”受賞」
松山市健康づくり応援パートナー登録事業に登録している61事業所の中から、愛媛医療生協愛媛生協病院が、2021年度最優秀賞に選ばれました。この事業は、健康寿命の延伸を目指し、従業員やそのご家族をはじめとした市民の皆さんの健康づくりに、市と企業等とが一緒にとりくむ事業です。
特に評価された取り組みは、
①コロナ禍1年が経過したところで、職員のメンタルヘルスチェックとして、うつ・不安障害に対するスクリーニング(k6)調査を行いました。
k6の回収率は98%と高く、職員の関心高さがうかがえました。職員全体のこころの状態を把握することができ、部署ごとの特性もわかりました。
結果を返す際は、結果の他に全職員に全日本民医連ホームページより「職員の健康を守る」サイトの紹介、日本赤十字社が作成した「感染症流行期にこころの健康を保つために~新型コロナウイルス感染症に対応する職員の方々へ~」を添付しました。また、点数に応じて事業所内外の産業保健スタッフの情報や精神科への受診勧奨文を添付しました。
②腰痛予防の取り組み。腰痛の有無は離職理由にも優位に影響しており、腰痛予防は人材を確保する意味でも重要な課題となっています。現状把握のため「腰痛に関するアンケート」を全職員に行いました。
各自が自身の状態を把握するために、一人一人に【腰痛レベル】と【腰痛タイプ】という判定を出し、結果をお返ししました。腰痛アンケート回収率は98%と高く、職員の関心が高いことがうかがえました。結果返しの際、【腰痛レベル】と【腰痛タイプ】に応じて、それぞれにあったストレッチを理学療法士に提案してもらい、パンフレットを作成してその効果を調べるアンケートとともに添付しました。実際にストレッチを継続した職員は、腰痛が改善した方もおり、ストレッチの効果が認められました。
③生活習慣に取り組むために、健康チャレンジ(運動・オーラルフレイル予防・栄養・脳~心理的・認知的・社会的フレイル~・キッズチャレンジ・私の健康法)の中からトライする項目を選び9月~11月までの期間で、60日間チャレンジに取り組む事です。生協病院職員は114名参加しました(44%)。
愛媛生協病院は、職員の健康づくりを応援するため、安全衛生委員会が主体となり取り組んできた結果です。職員が、健康でいきいきと働き続けれられることをめざして、そして、患者さん、地域住民の健康づくりに取り組んで参ります。
「2020年版HPH基準」基準4.1.3.
「健康的な職場、健康的な環境づくり/スタッフの健康ニーズ、参加、及びヘルスプロモーション/私たちの組織は健康問題に関するスタッフの意識を高め、維持します。」に該当。
報告:大西壽美子氏(愛媛生協病院 事務長)
NEWSLETTER No.23 JUNE 2023