香川医療生活協同組合高松協同病院
コロナ禍での自粛や制限による様々な困りごとや不安、悩み事に応えられないかとの思いで、職員と運営委員の方々で協力して聞き取り調査を実施することとなりました。
正式な集計や分析はまだこれからですが、「外出自体が億劫になり人と会う気力がわかない」「孫やひ孫など家族に会えないのがつらい」「人の交流が減った。友人との会食ができていない」「日常の付き合いがなくなり、不安に思うことが増えた」「運動不足などで認知面や精神面、足腰も含めて衰えていく心配がある」などの声が寄せられています。
新型コロナウイルス感染症自体への不安はもちろん、外に出られないことやそれによる健康そのものに対する影響が不安であったり、公共交通機関の利用も含めて日常的な移動手段などがストレスになっている方が多くいるようでした。最近、電話やメール、手紙などの非対面交流だけでも対面交流と同様に抑うつのリスクが軽減され、高齢者の健康維持につながるとの研究報告もあるようです。
今回の取り組みも直接地域へ訪問する活動ではありませんが、意味のあるものであったと感じています。
新入職員は院内の広めの会議室に集まり、実行員会メンバーを中心に自宅からリモートで参加した職員も加えて、当院の忘年会では定番であった景品が当たるビンゴ大会で盛り上がりました。
正直、想像していた以上に楽しいものになり、もちろんコロナ禍が収束した後には、普通に懇親会が開催できるようになってほしいですが、オンラインであっても交流が必要であることも実感しました。
今後もHPH活動として、あらためて地域の方々や職員同士も含めて自粛の中でも萎縮せずに人と人がつながりあう工夫をさらに強めていきたいです。
NEWSLETTER No.17 MAY 2021