愛媛医療生活協同組合 愛媛生協病院
「フレイル予防の取り組み」
生協ブロックは、「フレイルを予防して健康寿命をのばそう」と2020年から地域の場(班会)で、フレイル学習をはじめました。職員が講師となり、地域の公民館や集会所、組合員宅に出向き、フレイル学習を進めていきました。
職員がフレイルについて説明したところで、「3分でわかるフレイルチェック」(東京大学高齢社会総合研究機構 飯島勝矢 フレイル予防ハンドブックより引用)をします。項目ごとにチェックしチェックの数によってフレイルのタイプ(身体的フレイル、オーラルフレイル、心理的・認知的フレイル、社会的フレイル)がわかります。また愛媛医療生協独自に身体的フレイル、オーラルフレイルに特化したチエックシートを作成し、総合チェック5項目を設定しました。学習会だけでなく、「フレイルチェック」や「家でできるフレイル予防運動」も実践します。
地域事業課ではニュースに学習会の様子や参加者の感想を入れて、職員と組合員向けに発行しています。ニュースを見たり参加者の声を聞いたりすることで、他支部へと学習会が広がり、2022年2月までに22支部中、21支部、延べ532人の参加がありました。
身体的フレイル編では、理学療法士やメディカルフットネスの健康運動指導士が大活躍!「筋トレと有酸素運動の違いを説明、筋肉をつけるのは筋トレ!スクワットやランジが有効」と筋トレを実践指導。
オーラルフレイル編では、言語聴覚士から「口の機能が衰えると飲み込みが悪くなるし、誤嚥性肺炎の危険性が出てくる、何故に『口の健康』が大事なのか」をじっくりと説明。
心理的、認知的フレイル編では、臨床心理士や医療ソーシャルワーカーから「感情や気分はすぐに変えられないけど、行動は簡単に変えられる。行動を変えれば気分も変わりますよ」とアドバイス。
コロナ感染の広がりで、自粛続きの中、外出する機会も少なくなり、マスク生活で余計に表情も失われ、人と人のつながりが絶たれてしまう。そういう世の中でこそ、医療生協の出番だと思います。フレイルが進んでしまわないように、学習会で気付き、フレイル予防に取り組んでもらうようにフレイル学習を広げて行こうと思います。
報告:林 直樹(愛媛生協病院 地域事業課)
NEWSLETTER No.20 MAY 2022