医療生協さいたま生活協同組合 熊谷生協病院
「フレイルチェックサポーター養成講座の取り組み」
フレイルとは加齢とともに、筋力や心身の活力が低下した状態で「虚弱」を意味する英語「Frailty」が語源です。埼玉県北部にある熊谷地域の高齢化率は29.3%です。住み慣れた地域環境で安心して暮らすためにフレイル予防の3つの柱の、「栄養(食・口腔機能)」、「運動」、「社会参加」の活動が不可欠です。
熊谷生協病院では2017年度の法人基本方針にフレイル予防を掲げ、事業所の取り組みが始まりました。組合員向けのフレイル学習教材を基本にフレイルチェックサポーター養成講座や支部のフレイル班会の活動が広がりました。養成講座を受講した組合員・職員が支部へ出向きフレイルチェックの講師役を担います。組合員同士で活動の輪を広げ地域で活躍できる組合員は18名誕生しました。
2019年度は職員向けフレイルチェックサポーター養成講座を開講し25名(研修生含む)のサポーターが誕生しました。地域開催のフレイル学習会やフレイル班会、健康まつりなどフレイル講師デビューの機会が増え、地域の健康づくりに一役かっています。
また、専門職として歯科衛生士の口腔オーラルフレイル、リハビリ科の運動機能の向上や看護師の健康相談が行われ地域活動の輪を広げています。
今後も、熊谷生協病院ではフレイル養成講座の職員育成を継続し、地域の皆さんと顔が見える、いつでも安心して相談ができるフレイル予防活動を継続して行こうと考えています。
NEWSLETTER No.13 JAN 2020